第1回支援技術利用状況調査報告書

掲載:2021年8月9日
更新:2022年4月10日

更新履歴

  • 2022年4月10日:本調査の報告会のレポートへのリンクを追加

参考:イベント・レポート:第1回支援技術利用状況調査結果報告会

はじめに

この報告書は、日本視覚障害者ICTネットワーク (JBICT.Net) が2021年4月から5月にかけて実施した第1回支援技術利用状況調査の結果をまとめたものです。

調査概要

本調査は、2021年4月21日から5月31日の期間実施し、Webとメールで回答を受け付けました。

上記期間中に344件の回答が寄せられました。このうち、Webによる回答が318件(92.44パーセント)、メールによる回答が26件(7.56パーセント)でした。

344件の回答のうち、336件(97.67パーセント)が有効回答でした。

必須の設問への回答が記入されていなかったもの、記入されたメール・アドレスが明らかに誤っていたものは無効回答としました。また、同一メール・アドレスが記入されている回答は、より最近送信されたものを有効な回答とし、その他の回答は送信されなかったものとして扱いました。

回答の募集は、以下の方法で行いました。

  • 当団体のWebサイトおよびTwitterへの情報の掲載
  • 点字毎日への掲載
  • 各種メーリング・リスト、メール・マガジンでの募集
    • 日視連情報メール
    • うさぎの耳(株式会社ラビット)
    • アメディアレポート(株式会社アメディア)
    • BLPCパソコンメモ
    • 馬場村塾
    • 筑波大学附属視覚特別支援学校同窓会
  • その他の媒体での募集
    • 鍼灸マッサージ師のための(視覚障害者)情報交流チャット(LINEオープンチャット)
    • 暇つぶしラジオ(ヒマラジ) (インターネット・ラジオ)

補足

  • 回答者の募集に当たって特にサンプリングは行っていないため、スクリーン・リーダーの利用率などが実態とは一致していない可能性があります。
  • 回答はインターネットのみで受け付けたため、日常的にインターネットを利用していない人の利用状況が反映されていない可能性があります。
  • 以下で掲載している数値は、小数第3位以下を四捨五入した数値であり、必ずしも合計が100パーセントになっていない場合があります。

回答者について

年齢(設問B-1)

全有効回答336件の回答者の年齢分布は以下の通りでした。

年齢 回答者数 割合
19歳以下 7 2.08%
20代 35 10.42%
30代 50 14.88%
40代 74 22.02%
50代 97 28.87%
60代 44 13.10%
70代 28 8.33%
未回答 1 0.30%

帯グラフ:回答者の年齢分布

障害の状況(設問B-2)

全有効回答336件の回答者の障害の状況は以下の通りでした。

障害の状況 回答者数 割合
視覚単一障害 325 96.73%
視覚・聴覚の重複障害 8 2.38%
読みの障害 1 0.30%
その他 2 0.60%

ここで障害種別は、以下のように判断しました。

視覚単一障害: 「視覚障害がある、または見ることに困難がある」を選択していて「聴覚障害がある、または聴くことに困難がある」を選択していない
視覚・聴覚の重複障害: 「視覚障害がある、または見ることに困難がある」と「聴覚障害がある、または聴くことに困難がある」の両方を選択している
読みの障害: 「読むことに困難がある」のみを選択している
その他: 上記以外

帯グラフ:障害の状況

パソコンとスマートフォンの利用状況(設問B-4)

全有効回答336件の回答者のパソコンとスマートフォンの利用状況は以下の通りでした。

回答 回答者数 割合
パソコンを使い、スマートフォンは使わない 31 9.23%
主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う 68 20.24%
パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う 183 54.46%
主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う 42 12.50%
スマートフォンを使い、パソコンは使わない 12 3.57%

この結果から、87.20パーセントの人がパソコンとスマートフォンを併用していることが分かりました。

帯グラフ:パソコンとスマートフォンの利用状況

また、この設問への年齢別の回答状況は以下の通りです。

  パソコンを使い、スマートフォンは使わない 主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う 主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う スマートフォンを使い、パソコンは使わない 合計
19歳以下 0 0 7 0 0 7
19歳以下(%) 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 100.00%
20代 0 4 24 5 2 35
20代(%) 0.00% 11.43% 68.57% 14.29% 5.71% 100.00%
30代 1 7 28 11 3 50
30代(%) 2.00% 14.00% 56.00% 22.00% 6.00% 100.00%
40代 6 14 36 15 3 74
40代(%) 8.11% 18.92% 48.65% 20.27% 4.05% 100.00%
50代 11 19 56 8 3 97
50代(%) 11.34% 19.59% 57.73% 8.25% 3.09% 100.00%
60代 6 13 23 2 0 44
60代(%) 13.64% 29.55% 52.27% 4.55% 0.00% 100.00%
70代 7 11 8 1 1 28
70代(%) 25.00% 39.29% 28.57% 3.57% 3.57% 100.00%

積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンとスマートフォンの利用状況(回答者数)

100%積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンとスマートフォンの利用状況(回答割合)

パソコンの利用に関して

パソコンで使うもの(複数回答、設問D-1)

設問B-4でパソコンを使うと回答した324名に、選択肢の中から、パソコンで使うことがある支援技術をすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

支援技術 回答者数 割合
PC-Talker 275 84.88%
JAWS for Windows 53 16.36%
NVDA 181 55.86%
ナレーター 114 35.19%
ZoomText 12 3.70%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 45 13.89%
macOS VoiceOver 44 13.58%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 8 2.47%
いずれも利用していない 2 0.62%
その他 5 1.54%

「その他」としては、ブラウザーの読み上げ機能や表示を変更するためのアプリケーションが挙げられており、いずれの回答者も他の支援技術も合わせて選択していました。

横棒グラフ:パソコンで使うことがある支援技術

WindowsとmacOSの利用状況

設問B-4でパソコンを使うと回答した324名の回答から推測される、WindowsとmacOSの利用状況は以下の通りです。

利用OS 回答者数 割合
Windowsのみ 276 85.19%
WindowsとmacOSの両方 41 12.65%
macOSのみ 5 1.54%
不明 2 0.62%

この数値は、以下のように推測しました。

Windowsを利用している: 「PC-Talker」、「JAWS for Windows」、「NVDA」、「ナレーター」、「ZoomText」または「Windows拡大鏡や配色の変更設定」の1つ以上を選択している
macOSを利用している: 「macOS VoiceOver」または「macOSのズーム機能や配色の変更設定」の1つ以上を選択している

上記はあくまでも回答に基づく推測で、実際の利用状況とは一致していない可能性があります。例えば、この方法でmacOSを利用していないと判断される場合であっても、実際には特に支援技術を用いずにmacOSを利用している可能性もあります。

帯グラフ:WindowsとmacOSの利用状況

Windows用の支援技術の利用状況

上記のWindowsを利用していることが推測される317名のうち、310名(97.79パーセント)が1つ以上のスクリーン・リーダーを選択していました。

この317名のうち45名(14.20パーセント)は、1つ以上のスクリーン・リーダーに加えて「ZoomText」と「Windows拡大鏡や配色の変更設定」のいずれかまたは両方を合わせて選択していて、音声出力と画面表示を併用していることが推測されました。

この317名の中で「ZoomText」または「Windows拡大鏡や配色の変更設定」を選択していて、スクリーン・リーダーを1つも選択していない人は、7名(2.21パーセント)でした。

Windowsで利用しているスクリーン・リーダーの数

設問D-1でWindows用のスクリーン・リーダーのいずれかを選択している回答者310名について、選択しているスクリーン・リーダーの数を調べました。

選択した数 回答者数 割合
1種類 106 34.19%
2種類 106 34.19%
3種類 87 28.06%
4種類 11 3.55%

Windows用のスクリーン・リーダーを利用している310名のうち、204名(65.81パーセント)が複数のスクリーン・リーダーを併用していることが分かりました。

帯グラフ:Windowsで利用しているスクリーン・リーダーの数

Windowsで1種類のスクリーン・リーダーのみを利用している人の利用製品

Windowsのスクリーン・リーダーを1種類のみ選択した106名の回答者について、スクリーン・リーダーごとに選択した人の数は以下の通りでした。

スクリーン・リーダー 回答者数 割合
PC-Talker 98 92.45%
JAWS for Windows 0 0.00%
NVDA 5 4.72%
ナレーター 3 2.83%

帯グラフ:Windowsで1種類のスクリーン・リーダーのみを利用している人の利用製品

利用している人が多いWindows用のスクリーン・リーダーの組み合わせ

複数のWindows用スクリーン・リーダーを選択した204名の回答者が挙げた組み合わせで、上位5個の組み合わせは以下の通りです。

製品の組み合わせ 回答者数 割合
PC-TalkerとNVDA 66 32.35%
PC-Talker、NVDAとナレーター 61 29.90%
PC-Talkerとナレーター 14 6.86%
PC-Talker、JAWS for WindowsとNVDA 13 6.37%
PC-Talker、JAWS for Windows、NVDAとナレーター 11 5.39%

帯グラフ:利用している人が多いWindows用のスクリーン・リーダーの組み合わせ

macOS用の支援技術の利用状況

上記のmacOSを利用していることが推測される46名のうち、38名(82.61パーセント)が「macOS VoiceOver」を選択し、「macOSのズーム機能や配色の変更設定」を選択していませんでした。

また、6名(13.04パーセント)はその両方を選択し、2名(4.35パーセント)は「macOSのズーム機能や配色の変更設定」のみを選択していました。

パソコンで主に利用している支援技術(単一選択、設問D-2)

設問B-4でパソコンを使うと回答した324名に、選択肢の中から、パソコンで主に使う支援技術を1つだけ回答してもらった結果は以下の通りです。

支援技術 回答者数 割合
PC-Talker 224 69.14%
JAWS for Windows 21 6.48%
NVDA 45 13.89%
ナレーター 4 1.23%
ZoomText 1 0.31%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 11 3.40%
macOS VoiceOver 12 3.70%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 2 0.62%
いずれも利用していない 3 0.93%
無効回答※ 1 0.31%

※「その他」として複数の支援技術が記述されていて、主に利用しているものを推測できなかった回答は無効回答としました。

帯グラフ:パソコンで主に利用している支援技術

年齢別のパソコンで主に使用している支援技術

回答者の年齢ごとに、パソコンで主に使用している支援技術の割合を調べました。

  PC-Talker JAWS for Windows NVDA ナレーター ZoomText Windows拡大鏡や配色の変更設定 macOS VoiceOver macOSのズーム機能や配色の変更設定 いずれも利用していない 合計
19歳以下 2 1 2 0 0 2 0 0 0 7
19歳以下(%) 28.57% 14.29% 28.57% 0.00% 0.00% 28.57% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
20代 20 1 9 0 0 2 1 0 0 33
20代(%) 60.61% 3.03% 27.27% 0.00% 0.00% 6.06% 3.03% 0.00% 0.00% 100.00%
30代 26 4 10 0 0 2 3 1 1 47
30代(%) 55.32% 8.51% 21.28% 0.00% 0.00% 4.26% 6.38% 2.13% 2.13% 100.00%
40代 45 6 13 1 0 1 4 0 0 70
40代(%) 64.29% 8.57% 18.57% 1.43% 0.00% 1.43% 5.71% 0.00% 0.00% 100.00%
50代 72 4 7 3 1 2 2 1 2 94
50代(%) 76.60% 4.26% 7.45% 3.19% 1.06% 2.13% 2.13% 1.06% 2.13% 100.00%
60代 35 4 2 0 0 2 1 0 0 44
60代(%) 79.55% 9.09% 4.55% 0.00% 0.00% 4.55% 2.27% 0.00% 0.00% 100.00%
70代 23 1 2 0 0 0 1 0 0 27
70代(%) 85.19% 3.70% 7.41% 0.00% 0.00% 0.00% 3.70% 0.00% 0.00% 100.00%

積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンで主に使用している支援技術(回答者数)

100%積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンで主に使用している支援技術(回答割合)

パソコンでの点字ディスプレイ利用状況(設問D-3)

設問B-4でパソコンを使うと回答した324名の、パソコン利用時の点字ディスプレイの利用状況は以下の通りでした。

回答 回答者数 割合
音声のみを使い、点字は使わない 207 63.89%
主に音声を使い、時々点字も使う 72 22.22%
音声と点字を同じ程度使う 18 5.56%
主に点字を使い、時々音声も使う 2 0.62%
点字のみを使い、音声は使わない 3 0.93%
音声も点字も使わない 22 6.79%

帯グラフ:パソコンでの点字ディスプレイ利用状況

パソコンで利用している点字ディスプレイ製品(設問D-4)

88名から有効な回答がありました。

特に回答が多かったのは、67名(76.14パーセント)が挙げていたケージーエス社の製品でした。

次に回答が多かったのは、17名(19.32パーセント)が挙げていたブレイルセンス・シリーズの製品でした。

19名(21.59パーセント)は複数の製品を挙げていました。

パソコンで利用しているWebブラウザー(設問D-5)

設問B-4でパソコンを使うと回答した324名が、パソコンでWeb閲覧をする際にもっともよく利用するWebブラウザーは以下の通りでした。

ブラウザー 回答者数 割合
NetReader 136 41.98%
Internet Explorer 39 12.04%
Microsoft Edge 21 6.48%
Mozilla Firefox 17 5.25%
Google Chrome 94 29.01%
macOS Safari 8 2.47%
パソコンでWebを閲覧しない 3 0.93%
その他 6 1.85%

帯グラフ:パソコンで利用しているWebブラウザー

パソコンで利用しているメーラー(設問D-6)

設問B-4でパソコンを使うと回答した324名が、パソコンでメールの読み書きをする際にもっともよく利用するものは以下の通りでした。

メーラー 回答者数 割合
MyMail 146 45.06%
Windows標準の「メール」 8 2.47%
Microsoft Outlook 53 16.36%
Mozilla Thunderbird 30 9.26%
Webブラウザー(Gmailなど) 35 10.80%
macOS標準の「メール」 8 2.47%
パソコンでメールの読み書きをしない 4 1.23%
その他 40 12.35%

帯グラフ:パソコンで利用しているメーラー

以下の2製品は「その他」の中でも特に多く挙げられていて、この2製品が「その他」の回答の80.00パーセントを占めました。

メーラー 回答者数 全体に占める割合
MMメール 22 6.79%
VoicePopper 10 3.09%

主に使用している支援技術ごとのWebブラウザーの利用状況

パソコンで主に使用している支援技術(設問D-2)ごとに、それぞれどのWebブラウザーが選択されているか(設問D-5)を調べました。結果は以下の通りです。

  NetReader Internet Explorer Microsoft Edge Mozilla Firefox Google Chrome macOS Safari パソコンでWebを閲覧しない その他 合計
PC-Talker 133 30 12 2 39 0 3 5 224
PC-Talker(%) 59.38% 13.39% 5.36% 0.89% 17.41% 0.00% 1.34% 2.23% 100.00%
JAWS for Windows 0 4 2 1 14 0 0 0 21
JAWS for Windows(%) 0.00% 19.05% 9.52% 4.76% 66.67% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
NVDA 1 2 1 13 28 0 0 0 45
NVDA(%) 2.22% 4.44% 2.22% 28.89% 62.22% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
ナレーター 2 1 1 0 0 0 0 0 4
ナレーター(%) 50.00% 25.00% 25.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
ZoomText 0 0 1 0 0 0 0 0 1
ZoomText(%) 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 0 1 2 1 7 0 0 0 11
Windows拡大鏡や配色の変更設定(%) 0.00% 9.09% 18.18% 9.09% 63.64% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
macOS VoiceOver 0 0 0 0 4 8 0 0 12
macOS VoiceOver(%) 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 33.33% 66.67% 0.00% 0.00% 100.00%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 0 0 0 0 2 0 0 0 2
macOSのズーム機能や配色の変更設定(%) 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
いずれも利用していない 0 1 2 0 0 0 0 0 3
いずれも利用していない(%) 0.00% 33.33% 66.67% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%

積み上げ横棒グラフ:主に使用している支援技術ごとのWebブラウザーの利用状況(回答者数)

100%積み上げ横棒グラフ:主に使用している支援技術ごとのWebブラウザーの利用状況(回答割合)

主に使用している支援技術ごとのメーラーの利用状況

パソコンで主に使用している支援技術(設問D-2)ごとに、それぞれどのメーラーが選択されているか(設問D-6)を調べました。結果は以下の通りです。

  MyMail Windows標準の「メール」 Microsoft Outlook Mozilla Thunderbird MMメール VoicePopper Webブラウザー(Gmailなど) macOS標準の「メール」 パソコンでメールの読み書きをしない その他 合計
PC-Talker 137 3 31 4 22 7 11 1 3 5 224
PC-Talker(%) 61.16% 1.34% 13.84% 1.79% 9.82% 3.13% 4.91% 0.45% 1.34% 2.23% 100.00%
JAWS for Windows 1 0 8 6 0 1 5 0 0 0 21
JAWS for Windows(%) 4.76% 0.00% 38.10% 28.57% 0.00% 4.76% 23.81% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
NVDA 3 1 11 18 0 2 7 0 1 2 45
NVDA(%) 6.67% 2.22% 24.44% 40.00% 0.00% 4.44% 15.56% 0.00% 2.22% 4.44% 100.00%
ナレーター 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4
ナレーター(%) 75.00% 25.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
ZoomText 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
ZoomText(%) 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 1 1 1 0 0 0 8 0 0 0 11
Windows拡大鏡や配色の変更設定(%) 9.09% 9.09% 9.09% 0.00% 0.00% 0.00% 72.73% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
macOS VoiceOver 1 0 0 1 0 0 3 7 0 0 12
macOS VoiceOver(%) 8.33% 0.00% 0.00% 8.33% 0.00% 0.00% 25.00% 58.33% 0.00% 0.00% 100.00%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2
macOSのズーム機能や配色の変更設定(%) 0.00% 0.00% 0.00% 50.00% 0.00% 0.00% 50.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%
いずれも利用していない 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 3
いずれも利用していない(%) 0.00% 66.67% 33.33% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%

積み上げ横棒グラフ:主に使用している支援技術ごとのメーラーの利用状況(回答者数)

100%積み上げ横棒グラフ:主に使用している支援技術ごとのメーラーの利用状況(回答割合)

スマートフォンの利用に関して

スマートフォンで使うもの(複数回答、設問M-1)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した305名に、選択肢の中から、スマートフォンで使うことがある支援技術をすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

回答 回答者数 割合
iOS VoiceOver 283 92.79%
iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定 45 14.75%
TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー 59 19.34%
Androidの拡大機能や配色の変更設定 12 3.93%
いずれも使用していない 8 2.62%
その他 4 1.31%

「その他」としては、iOSの読み上げコンテンツ、拡大読書機の併用、らくらくスマートフォンの読み上げ機能などが挙げられていました。

横棒グラフ:スマートフォンで使うもの

iOSとAndroidの利用状況

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した305名の回答から推測される、iOSとAndroidの利用状況は以下の通りです。

利用OS 回答者数 割合
iOSのみ 233 76.39%
iOSとAndroidの両方 56 18.36%
Androidのみ 6 1.97%
不明 10 3.28%

この数値は、以下のように推測しました。

iOSを利用している: 「iOS VoiceOver」または「iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定」を選択している
Androidを利用している: 「TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー」または「Androidの拡大機能や配色の変更設定」を選択している

上記はあくまでも回答に基づく推測で、実際の利用状況とは一致していない可能性があります。例えば、この方法でAndroidを利用していないと判断される場合であっても、実際には特に支援技術を用いずにAndroidを利用している可能性もあります。

帯グラフ:iOSとAndroidの利用状況

年齢別のiOSとAndroidの利用状況

回答者の年齢ごとに、iOSとAndroidの利用割合を調べました。

  iOS iOS+Android Android 合計
19歳以下 5 2 0 7
19歳以下(%) 71.43% 28.57% 0.00% 100.00%
20代 28 7 0 35
20代(%) 80.00% 20.00% 0.00% 100.00%
30代 34 9 1 44
30代(%) 77.27% 20.45% 2.27% 100.00%
40代 49 17 0 66
40代(%) 74.24% 25.76% 0.00% 100.00%
50代 66 15 2 83
50代(%) 79.52% 18.07% 2.41% 100.00%
60代 31 5 2 38
60代(%) 81.58% 13.16% 5.26% 100.00%
70代 19 1 1 21
70代(%) 90.48% 4.76% 4.76% 100.00%

積み上げ横棒グラフ:年齢別のiOSとAndroidの利用状況(回答者数)

100%積み上げ横棒グラフ:年齢別のiOSとAndroidの利用状況(回答割合)

iOS用の支援技術の利用状況

上記のiOSを利用していることが推測される289名のうち、244名( 84.43パーセント)は「iOS VoiceOver」のみを選択していました。

39名(13.49パーセント)は「iOS VoiceOver」と「iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定」の両方を選択していました。

「iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定」のみを選択していた人は、6名(2.08パーセント)でした。

Android用の支援技術の利用状況

上記のAndroidを利用していることが推測される62名のうち、50名(80.65パーセント)は「TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー」のみを選択していました。

9名(14.52パーセント)の人は「TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー」と「Androidの拡大機能や配色の変更設定」の両方を選択していました。

「Androidの拡大機能や配色の変更設定」のみを選択していた人は、3名(4.84パーセント)でした。

スマートフォンで主に利用している支援技術(単一選択、設問M-2)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した305名に、選択肢の中から、スマートフォンで主に使う支援技術を1つだけ回答してもらった結果は以下の通りです。

支援技術 回答者数 割合
iOS VoiceOver 268 87.87%
iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定 13 4.26%
TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー 9 2.95%
Androidの拡大機能や配色の変更設定 3 0.98%
いずれも使用していない 9 2.95%
その他 3 0.98%

帯グラフ:スマートフォンで主に利用している支援技術

スマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況(設問M-3)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した305名の、スマートフォン利用時の点字ディスプレイの利用状況は以下の通りでした。

回答 回答者数 割合
音声のみを使い、点字は使わない 254 83.28%
主に音声を使い、時々点字も使う 22 7.21%
音声と点字を同じ程度使う 4 1.31%
主に点字を使い、時々音声も使う 0 0.00%
点字のみを使い、音声は使わない 0 0.00%
音声も点字も使わない 25 8.20%

帯グラフ:スマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況

スマートフォンで利用している点字ディスプレイ製品(設問M-4)

25名から有効な回答がありました。

特に回答が多かったのは、18名(72.00パーセント)が挙げていたケージーエス社の製品でした。

6名(24.00パーセント)は複数の製品を挙げていました。

謝辞

本調査の実施に当たっては、本報告書の冒頭に記載した各種媒体で回答の募集をさせていただきました。また、他の媒体で本調査についてご紹介くださった方もいらっしゃいました。その結果、当初の予想を超える数の方からの回答をいただきました。

また、この報告書に掲載しているグラフは、伊原 力也氏が作成してくださいました。

ご協力くださったすべての方に謝意を表します。

参考:設問一覧

以下、設問の一覧を示します。

【メール・アドレス】

まず貴方のメール・アドレスをご記入ください。

基本情報

まず貴方ご自身について伺います。

【設問B-1】

貴方の年齢について、以下から当てはまるものを1つお選びください。

  • 19歳以下
  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代
  • 60代
  • 70代
  • 80歳以上
  • 答えたくない

【設問B-2】

貴方の状況について、当てはまるものをすべてお選びください。

  • 視覚障害がある、または見ることに困難がある
  • 聴覚障害がある、または聴くことに困難がある
  • 読むことに困難がある
  • 当てはまるものはない

【設問B-3】

身体障害者手帳の交付を受けていますか。当てはまるものをすべてお選びください。

  • 受けている(視覚障害)
  • 受けている(聴覚障害)
  • 受けている(その他の障害)
  • 受けていない
  • 答えたくない

IT機器の使い方

続いて貴方のIT機器の使い方について伺います。

この調査で「パソコン」とはWindows搭載のPCやタブレット、macOS搭載のPC、Linuxなどその他のOSを搭載したPCを差します。

また、「スマートフォン」とは、iPhoneやAndroidの携帯電話に加えて、iPadなどのタブレット、iPod Touchなどの携帯電話機能がない端末も含みます。

【設問B-4】

貴方のIT機器の使い方に一番近いものを、以下から1つお選びください。

  • パソコンを使い、スマートフォンは使わない
  • 主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う
  • パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う
  • 主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う
  • スマートフォンを使い、パソコンは使わない

パソコンの利用について

ここでは、パソコンの利用について伺います。(設問D-1~D-6、全6問)

【設問B-4】で「スマートフォンを使い、パソコンは使わない」を選択した場合は、【設問M-1】にお進みください。

【設問D-1】

以下に挙げるものの中で、パソコンを使う際に使うことがあるものをすべてお選びください。

  • PC-Talker
  • JAWS for Windows
  • NVDA
  • ナレーター
  • ZoomText
  • Windows拡大鏡や配色の変更設定
  • macOS VoiceOver
  • macOSのズーム機能や配色の変更設定
  • いずれも利用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問D-2】

前問(設問D-1)で選ばれたものの中で、パソコンを使う際、主に利用しているものを以下から1つお選びください。

  • PC-Talker
  • JAWS for Windows
  • NVDA
  • ナレーター
  • ZoomText
  • Windows拡大鏡や配色の変更設定
  • macOS VoiceOver
  • macOSのズーム機能や配色の変更設定
  • いずれも利用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問D-3】

パソコンを使うとき点字ディスプレイを使いますか。

  • 音声のみを使い、点字は使わない
  • 主に音声を使い、時々点字も使う
  • 音声と点字を同じ程度使う
  • 主に点字を使い、時々音声も使う
  • 点字のみを使い、音声は使わない
  • 音声も点字も使わない

【設問D-4】

パソコンと一緒に点字ディスプレイをお使いの方に伺います。主に使用している点字ディスプレイのメーカー名、製品名、型番など、お分かりになる範囲で教えてください。

【設問D-5】

パソコンでWebを閲覧するときにもっともよくつかうものを1つお選びください。

  • NetReader
  • Internet Explorer
  • Microsoft Edge
  • Mozilla Firefox
  • Google Chrome
  • macOS Safari
  • パソコンでWebを閲覧しない
  • その他(具体的にお書きください)

【設問D-6】

パソコンでメールの読み書きをするときにもっともよくつかうものを1つお選びください。

  • MyMail
  • Windows標準の「メール」
  • Microsoft Outlook
  • Mozilla Thunderbird
  • Webブラウザー(Gmailなど)
  • macOS標準の「メール」
  • パソコンでメールの読み書きをしない
  • その他(具体的にお書きください)

スマートフォンの利用について

ここでは、スマートフォンの利用について伺います。なお、iPadのようなタブレット端末や、iPod Touchのような携帯電話の機能がない端末をお使いの場合もお答えください。(設問M-1~M-4、全4問)

【設問B-4】で「パソコンを使い、スマートフォンは使わない」を選択した場合は、【設問C-1】にお進みください。

【設問M-1】

以下に挙げるものの中で、スマートフォンを使う際に利用することがあるものをすべてお選びください。

  • iOS VoiceOver
  • iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定
  • TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー
  • Androidの拡大機能や配色の変更設定
  • いずれも使用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問M-2】

前問(設問M-1)で選ばれたものの中で、スマートフォンを使用する際、主に利用しているものを以下から1つお選びください。

  • iOS VoiceOver
  • iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定
  • TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー
  • Androidの拡大機能や配色の変更設定
  • いずれも使用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問M-3】

スマートフォンを使うとき点字ディスプレイを使いますか。

  • 音声のみを使い、点字は使わない
  • 主に音声を使い、時々点字も使う
  • 音声と点字を同じ程度使う
  • 主に点字を使い、時々音声も使う
  • 点字のみを使い、音声は使わない
  • 音声も点字も使わない

【設問M-4】

スマートフォンと一緒に点字ディスプレイをお使いの方に伺います。主に使用している点字ディスプレイのメーカー名、製品名、型番など、お分かりになる範囲で教えてください。

今後のご連絡について

最後に今後のご連絡について以下でご希望をお知らせください。(設問C-1~C3、全3問)

【設問C-1】

この調査の結果についてのお知らせを希望しますか。

  • 希望する
  • 希望しない

【設問C-2】

今後このような調査を実施する際にお知らせをお送りしてもよろしいですか。

  • 希望しない
  • 希望する

【設問C-3】

今後当団体の活動に関するお知らせをお送りしてもよろしいですか。

  • 希望する
  • 希望しない