「ユビーAI受診相談」のアクセシビリティーが改善、継続的な意見募集も

高橋 玲子 (2022年6月27日)

スマートフォンやPC上で体調についての20問ほどの質問に回答することにより、症状に関連する複数の参考病名と近くの医療機関を無料で調べられる「ユビーAI受診相談」の開発元(Ubie株式会社)が、同サービスのアクセシビリティーの向上に取り組んでいる。

現在までに、全盲の視覚障害者4名を対象に、iPhone + VoiceOverと、Android + TalkBackの環境で検証を実施し、結果として大きな問題はなく利用可能であることが確認された。

ただし、今回の検証はITリテラシーが高いユザーに向けてスマートフォンでの利用ケースを中心に行ったため、今後、一般的なITリテラシーのユーザーや、PCでの利用ケースでのテストも計画し、さらなる改善を図っていく。

また、これまでに行った視覚障害者へのインタビューから、医療機関までの道順がわからない、紙の問診票への記載を要求される、プライバシーに関わる内容を他の人がいる場で読み上げられるなど、医療にアクセスする際にもさまざまな局面で大きなハードルがあることがわかり、今後、ユーザーへのインタビューを重ね、こうした課題に対してもUbieが解決策を提供できるケースがないか、検討を行っていきたいという。

Ubieでは、専用の問い合わせ窓口を設置し、アクセシビリティーを必要とするユーザーからの同サービスへの意見や要望を受け付けているほか、医療機関受診に関するユーザー・インタビューへの協力者も常時専用フォームにて募集している。

掲載サイト名
(上記サイト名をクリックすると、同サイトからのニュースクリップの一覧をご覧いただけます。)