第3回: 「ラジオなんですよ、これが」

JBICT.Net事務局 (2017年4月18日)

ファイルのダウンロード:

今回は、長年使い続けたらくらくホンからつい数ヶ月前にiPhoneに乗り換えたという高橋玲子さんに、乗り換えることにしたきっかけや実際に乗り換えてみての率直な感想などを訊いています。

今回の出演者 (五十音順、敬称略)

  • 伊敷 政英
  • 高橋 玲子
  • 辻 勝利
  • 中根 雅文

収録後記

収録の後に改めて確認したところ、僕が初めてiPhoneを購入したのは2009年の7月でした。 当時iPhoneをどんな目的で使っていたのかを現在のiPhoneの使用目的と比べてみると、思ったよりもそれが変化していることに驚きました。 とはいえ、今も昔も変化していないのがiPhoneをラジオとして使用することで、今回の高橋さんのお話をうなずきながら拝聴いたしました。 皆さんはiPhoneを日常生活の中でどんな風に使っていらっしゃいますか? [辻 勝利]

考えてみると、僕のiPhoneもRadiko登場以降、「お高いラジオ」として活躍することが多くなりました。移動中の電車の中などで、以前は音楽を聴いたりニュースを読んだりしていたのですが、音楽というのは単純に楽しむ、いわば頭を休めるもので、移動時間が長くなるとなんだか時間を無駄にしているような感じがしたりしていました。一方ニュースの方は、集中してちゃんと頭を使わないといけないので、今度はなんだか疲れてしまうなあと思ったりしました。が、ラジオはなんとなく聴いているとためになったりためにならなかったりする情報が自然に入ってくるので、移動中には最適だなと感じます。もちろん場合によっては仕事関連のちょっとしたやり取りをしたり、次の乗り換えについて調べたりといったこともできるわけで、最近の携帯ラジオは便利だなあと思います。 (笑) (中根 雅文)

高橋さんのiPhone乗り換えにまつわるお話、とても楽しかったです。 iPhoneを手にする前は、「スマホでラジオが聞ける?それはラジオで聞けばいいんじゃないの?」と考えていた高橋さんが、ほんの数か月後には「今まではラジオってながら聞きが当たり前で、聞き逃しても「まあしょうがないか」って感じだったのに、radikoのタイムフリー機能が使えるとわかると、聞き逃した番組をさかのぼって聞いたりするようになった。」っていうのが、ラジオの概念そのものが変わったんだなと思って興味深かったですね。スマホやタブレットのおかげでラジオ以外にも、本や地図、写真などに対するこれまでの概念に何かがプラスされたり、概念そのものが変わったりしているんだろうなと思ったりしてとてもワクワクしました。 [伊敷 政英]

数ヶ月前までどうしようもなく近寄りがたかったiPhone。全盲の友だちだって次々と使い始めていたのに、臆病な私は、音声出力だけを頼りにあんなつるつるの板を操作できるようになるはずがないとかたくなに思い込んでいました。 でも、今の私は、そのつるつるの板が、指先で軽く触れるだけで何十種類ものすてきな道具に早変わりする最強の便利アイテムであることを身をもって知っています。 ポケットにも入る手帳大の機器が世界中の最新情報や人々とつながっていて、それ一つで読書も音楽もラジオも、スケジュール調整も乗り換え検索も、預金のチェックも振り込みもクレジットカードの管理も、パッケージに入った商品の識別も印刷物の読み取りも翻訳も、ウィンドウショッピングも買い物も、音声や映像を記録することも、話したいだれかとつながることも、みんなみんな私たちにだってできてしまう…それがiPhoneのもたらしてくれている世界です。 もちろん、つるつるの板を扱うには少しこつと慣れが必要で、やはり目が見えなければ利用上の不便や困難もあります。でも、そんなことが苦にならないぐらい、iPhoneが提供してくれる世界は広く楽しく豊かで便利だと私は感じています。 [高橋 玲子]