第4回支援技術利用状況調査報告書

第4回支援技術利用状況調査報告書

掲載:2025年3月15日

はじめに

この報告書は、日本視覚障害者ICTネットワーク (JBICT.Net) が2024年6月から7月にかけて実施した第4回支援技術利用状況調査の結果をまとめたものです。

各設問(報告書末尾の「参考:設問一覧」を参照)への回答状況と、これらに基づいた集計結果の一部を示します。また、参考情報として、2023年に実施した前回調査の結果との比較を示している項目もあります。

参考:過去の調査結果

本報告書の著作権等

第4回支援技術利用状況調査報告書は、日本視覚障害者ICTネットワーク (JBICT.Net)が著作権を有し、CC BY-NC-ND 4.0

で公開しています。

Copyright © 2025 日本視覚障害者ICTネットワーク (JBICT.Net)

調査概要

調査期間

本調査は、2024年6月2日から7月15日の期間実施しました。

回答の募集方法

当団体のWebサイト上のフォームに記入する方法、または回答を記入したファイルをメールで送信する方法のいずれかを、回答者に選択してもらいました。

回答の募集は、以下の方法で行いました。

  • 当団体のWebサイトおよびX(旧Twitter)への情報の掲載
  • 点字毎日への掲載
  • 各種メーリング・リスト、メール・マガジンでの募集
    • 日視連情報メール
    • うさぎの耳(株式会社ラビット)
    • BLPCパソコンメモ
    • 馬場村塾
    • タートルICTグループメール(認定NPO法人タートル、ICTサポートプロジェクト)
    • 筑波大学附属視覚特別支援学校同窓会
  • LINEオープンチャットでの募集
    • 視覚障害情報交換所
    • ●視覚障害関連団体・イベント情報案内所●
  • 配信コンテンツ内での募集
    • Accessibility Stream

回答者数

上記期間中に246件の回答が寄せられました。このうち、Webによる回答が238件(96.75パーセント)、メールによる回答が8件(3.25パーセント)でした。

246件の回答のうち、219件が有効回答で、有効回答率は89.02パーセントでした。

参考:前回調査の回答総数は265件、有効回答は219件、有効回答率は84.91パーセントでした。

無効回答としたもの

以下のような回答は、無効回答として扱いました。

  • 必須の設問への回答が記入されていなかったもの
  • 矛盾する回答が含まれているもの(例:利用するパソコンのプラットフォーム(設問D-1)としてmacOSを選択していないのに、パソコンを使う際に使うことがあるもの(設問D-2)でmacOS VoiceOverが選択されている)
  • 単一選択の設問に対して複数の選択肢を選択している回答が含まれているもの
  • 回答受付時に送信した確認メールがエラーとなり、記入されたメール・アドレスが明らかに誤っていたことが推測されるもの

また、同一メール・アドレスが記入されている回答は、より最近送信されたものを有効な回答とし、その他の回答は送信されなかったものとして扱いました。

注意

  • 回答者の募集に当たって特にサンプリングは行っていないため、スクリーン・リーダーの利用率などが実態とは一致していない可能性があります。
  • 回答はインターネットのみで受け付けたため、日常的にインターネットを利用していない人の利用状況が反映されていない可能性があります。
  • 以下で掲載している数値は、小数第3位以下を四捨五入した数値であり、必ずしも合計が100パーセントになっていない場合があります。

回答者について

年齢(設問B-1)

全有効回答219件の回答者の年齢分布は以下の通りでした。

年齢分布
年代 回答者数 割合
19歳以下 4 1.83%
20代 22 10.05%
30代 25 11.42%
40代 40 18.26%
50代 67 30.59%
60代 37 16.89%
70代 21 9.59%
80歳以上 2 0.91%
答えたくない 1 0.46%
合計 219 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:年齢分布

参考:前回調査結果と比較すると、40代が3.60ポイント増加しているのが目だっています。他の年代の変化はいずれも3ポイント以内でした。

障害の状況(設問B-2)

全有効回答219件の回答者の障害の状況は以下の通りでした。

障害の状況
障害の状況 回答者数 割合
視覚単一障害 214 97.72%
視覚・聴覚の重複障害 5 2.28%
合計 219 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:障害の状況

ここで障害種別は、以下のように判断しました。

  • 視覚単一障害:「視覚障害がある、または見ることに困難がある」を選択していて「聴覚障害がある、または聴くことに困難がある」を選択していない
  • 視覚・聴覚の重複障害:「視覚障害がある、または見ることに困難がある」と「聴覚障害がある、または聴くことに困難がある」の両方を選択している

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

全盲、ロービジョンの分布(設問B-3)

パソコンやスマートフォンの画面表示内容を目で見て確認することがあるかどうかを尋ねた設問への、全有効回答219件の回答者の回答は以下の通りでした。

全盲、ロービジョンの分布
回答 回答者数 割合
見て確認することはない 164 74.89%
見て確認することがある 55 25.11%
合計 219 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲、ロービジョンの分布

本調査の分析に当たっては、この設問に対して「見て確認することはない」と回答した人を全盲、「見て確認することがある」と回答した人をロービジョンとして扱いました。本報告書においても、それぞれ「全盲」、「ロービジョン」と表記します。

ただし、この回答はあくまでもパソコンやスマートフォン利用時に関するものであるため、「見て確認することはない」と回答した人にロービジョンの人も含まれている可能性があります。したがって、全盲とロービジョンの回答者数を正確に示しているものではありません。

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

パソコンとスマートフォンの利用状況(設問B-4)

全有効回答219件の回答者のパソコンとスマートフォンの利用状況は以下の通りでした。

パソコンとスマートフォンの利用状況
回答 回答者数 割合
パソコンを使い、スマートフォンは使わない 9 4.11%
主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う 35 15.98%
パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う 137 62.56%
主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う 28 12.79%
スマートフォンを使い、パソコンは使わない 10 4.57%
合計 219 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンとスマートフォンの利用状況

この結果から、91.32パーセントの人がパソコンとスマートフォンを併用していることが分かりました。

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

この設問への年齢別の回答状況は以下の通りです。

パソコンとスマートフォンの利用状況:年齢別
パソコンを使い、スマートフォンは使わない 主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う 主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う スマートフォンを使い、パソコンは使わない 合計
19歳以下 0
0.00%
0
0.00%
3
75.00%
1
25.00%
0
0.00%
4
100.00%
20代 0
0.00%
1
4.55%
15
68.18%
5
22.73%
1
4.55%
22
100.00%
30代 0
0.00%
2
8.00%
13
52.00%
7
28.00%
3
12.00%
25
100.00%
40代 1
2.50%
5
12.50%
28
70.00%
3
7.50%
3
7.50%
40
100.00%
50代 6
8.96%
8
11.94%
44
65.67%
7
10.45%
2
2.99%
67
100.00%
60代 1
2.70%
10
27.03%
21
56.76%
4
10.81%
1
2.70%
37
100.00%
70代 1
4.76%
8
38.10%
11
52.38%
1
4.76%
0
0.00%
21
100.00%
80歳以上 0
0.00%
1
50.00%
1
50.00%
0
0.00%
0
0.00%
2
100.00%
答えたくない 0
0.00%
0
0.00%
1
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
100.00%
合計 9
4.11%
35
15.98%
137
62.56%
28
12.79%
10
4.57%
219
100.00%

積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンとスマートフォンの利用状況(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンとスマートフォンの利用状況(回答割合)

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

パソコンとスマートフォンの利用状況:全盲・ロービジョン
パソコンを使い、スマートフォンは使わない 主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う 主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う スマートフォンを使い、パソコンは使わない 合計
全盲 8
4.88%
30
18.29%
99
60.37%
19
11.59%
8
4.88%
164
100.00%
ロービジョン 1
1.82%
5
9.09%
38
69.09%
9
16.36%
2
3.64%
55
100.00%
合計 9
4.11%
35
15.98%
137
62.56%
28
12.79%
10
4.57%
219
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンとスマートフォンの利用状況(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンとスマートフォンの利用状況(回答割合)

上記の結果から、全盲・ロービジョンのパソコンとスマートフォンの利用者数は以下の通りです。

パソコン、スマートフォンの利用者数
パソコン スマートフォン
全盲 156 156
ロービジョン 53 54
合計 209 210

横棒グラフ:パソコン、スマートフォンの利用者数

なお、この報告書で全盲・ロービジョンの別の回答結果や分析結果について割合を示す際、100パーセントの値を明示していない場合はこれらの数値を分母としています。

パソコンの利用

パソコンで利用しているプラットフォーム(複数選択、設問D-1)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名に、選択肢の中から、利用しているパソコンのプラットフォームをすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで利用しているプラットフォーム
利用プラットフォーム 回答者数 割合
Windows 205 98.09%
macOS 21 10.05%
ChromeOS 10 4.78%
その他 4 1.91%

横棒グラフ:パソコンで利用しているプラットフォーム

「その他」の回答としては、Linuxが挙げられていました。

WindowsもmacOSも利用していない人はいませんでした。

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

パソコンで利用しているプラットフォーム:全盲・ロービジョン
Windows macOS ChromeOS その他
全盲 155
99.36%
13
8.33%
6
3.85%
3
1.92%
ロービジョン 50
94.34%
8
15.09%
4
7.55%
1
1.89%
全体 205
98.09%
21
10.05%
10
4.78%
4
1.91%

横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンで利用しているプラットフォーム(回答者数)

横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンで利用しているプラットフォーム(回答割合)

WindowsとmacOSの併用状況

設問D-1の回答から、WindowsとmacOSの併用状況を調べました。

WindowsとmacOSの併用状況
利用プラットフォーム 回答者数 割合
Windowsのみ利用 188 89.95%
macOSのみ利用 4 1.91%
WindowsとmacOS両方利用 17 8.13%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:WindowsとmacOSの併用状況

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

パソコンで使うことがある支援技術(複数選択、設問D-2)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名に、選択肢の中から、パソコンで使うことがある支援技術をすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで使うことがある支援技術
支援技術 回答者数 割合
PC-Talker 156 74.64%
JAWS for Windows 24 11.48%
NVDA 121 57.89%
ナレーター 104 49.76%
ZoomText 1 0.48%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 33 15.79%
macOS VoiceOver 19 9.09%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 8 3.83%
ChromeVox 4 1.91%
いずれも使用していない 2 0.96%
その他の読み上げまたは表示変更機能 4 1.91%

横棒グラフ:パソコンで使うことがある支援技術(複数回答)

「その他」としては、QuickLoupeDark Reader、ブラウザーやその他のアプリケーションに搭載されている読み上げ機能や拡大表示機能が挙げられていました。

参考:前回調査結果と比較すると、PC-Talkerが8.69ポイント減少し、NVDAが5.58ポイント、ナレーターが7.17ポイントそれぞれ増加しました。これら以外の支援技術を選択した人の前回調査からの割合の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

Windowsで利用しているスクリーン・リーダーの数

Windowsを利用している回答者205名について、設問D-2で選択したWindows向けスクリーン・リーダーの数を調べました。

Windowsで利用しているスクリーン・リーダーの数
利用しているスクリーン・リーダーの数 回答者数 割合
0種類 6 2.93%
1種類 62 30.24%
2種類 71 34.63%
3種類 63 30.73%
4種類 3 1.46%
合計 205 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:Windowsで利用しているスクリーン・リーダーの数

Windows用のスクリーン・リーダーを利用している210名のうち、128名(60.95パーセント)が複数のスクリーン・リーダーを併用していることが分かりました。

参考:前回調査結果と比較すると、スクリーン・リーダーを1種類のみ選択した人が7.90ポイント減少し、2種類選択した人が5.80ポイント増加しているのが目立っています。これ以外の回答者数の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

全盲・ロービジョンの回答者別の選択状況についても調べました。

Windowsで利用しているスクリーン・リーダーの数:全盲・ロービジョン
0種類 1種類 2種類 3種類 4種類 合計
全盲 0
0.00%
44
28.39%
56
36.13%
53
34.19%
2
1.29%
155
100.00%
ロービジョン 6
12.00%
18
36.00%
15
30.00%
10
20.00%
1
2.00%
50
100.00%
全体 6
2.93%
62
30.24%
71
34.63%
63
30.73%
3
1.46%
205
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のWindowsで利用しているスクリーン・リーダーの数(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のWindowsで利用しているスクリーン・リーダーの数(回答割合)

Windowsで1種類のスクリーン・リーダーのみを利用している人の利用製品

設問D-2でWindowsのスクリーン・リーダーを1種類のみ選択した62名の回答者について、スクリーン・リーダーごとに選択した人の数は以下の通りでした。

1種類のみのWindows向けスクリーン・リーダーを選択した回答者の利用製品
スクリーン・リーダー 回答者数 割合
PC-Talker 53 85.48%
JAWS for Windows 2 3.23%
NVDA 6 9.68%
ナレーター 1 1.61%
合計 62 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:1種類のみのスクリーン・リーダーを選択した回答者の利用製品

参考:前回調査結果と比較すると、ナレーターが4.49ポイント減少し、NVDAが3.58ポイント増加しました。これら以外の支援技術を選択した人の前回調査からの割合の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

全盲・ロービジョンの回答者別の選択状況についても調べました。

1種類のみのスクリーン・リーダーを選択した回答者の利用製品:全盲・ロービジョン
PC-Talker JAWS for Windows NVDA ナレーター 合計
全盲 39
88.64%
2
4.55%
3
6.82%
0
0.00%
44
100.00%
ロービジョン 14
77.78%
0
0.00%
3
16.67%
1
5.56%
18
100.00%
全体 53
85.48%
2
3.23%
6
9.68%
1
1.61%
62
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の1種類のみのスクリーン・リーダーを選択した回答者の利用製品(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の1種類のみのスクリーン・リーダーを選択した回答者の利用製品(回答割合)

利用している人が多いWindows用のスクリーン・リーダーの組み合わせ

設問D-2で複数のWindows用スクリーン・リーダーを選択した137名の回答者が挙げた組み合わせで、上位5個の組み合わせは以下の通りです。

利用している人が多いWindows用のスクリーン・リーダーの組み合わせ
スクリーン・リーダーの組み合わせ 回答者数 割合
PC-Talker、NVDAとナレーター 48 35.04%
PC-TalkerとNVDA 27 19.71%
NVDAとナレーター 23 16.79%
PC-Talkerとナレーター 17 12.41%
JAWS for Windows、NVDAとナレーター 8 5.84%

積み上げ横棒グラフ:利用している人が多いWindows用のスクリーン・リーダーの組み合わせ

参考:前回調査では5位だったPC-Talker、JAWS for WindowsとNVDAの組み合わせが6位以下になり、代わってJAWS for Windows、NVDAとナレーター の組み合わせが5位になりました。前回4位だったNVDAとナレーターの組み合わせを選んだ人が8.20ポイント増加し3位になりました。1位の組み合わせを選んだ人が4.02ポイント、2位の組み合わせを選んだ人が3.73ポイントそれぞれ減少していることが目をひきます。

パソコンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況

設問B-4でパソコンを使うと回答したロービジョンの回答者53名について、WindowsおよびmacOSでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況を調べました。

パソコンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況
スクリーン・リーダーのみ利用 ロービジョン向け支援技術のみ利用 スクリーン・リーダーとロービジョン向け支援技術を併用 いずれも利用していない 合計
Windows 14
28.00%
4
8.00%
30
60.00%
2
4.00%
50
100.00%
macOS 0
0.00%
2
25.00%
6
75.00%
0
0.00%
8
100.00%

積み上げ横棒グラフ:パソコンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況(回答割合)

パソコンで主に利用している支援技術(単一選択、設問D-3)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名に、選択肢の中から、パソコンで主に使う支援技術を1つだけ回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで主に利用している支援技術
支援技術 回答者数 割合
PC-Talker 126 60.29%
JAWS for Windows 13 6.22%
NVDA 53 25.36%
ナレーター 1 0.48%
ZoomText 0 0.00%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 6 2.87%
macOS VoiceOver 4 1.91%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 3 1.44%
ChromeVox 0 0.00%
いずれも使用していない 2 0.96%
その他の読み上げまたは表示変更機能 1 0.48%
合計 209 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンで主に利用している支援技術

参考:前回調査結果と比較すると、PC-Talkerが6.38ポイント減少し、NVDAが7.30ポイント増加しました。これら以外の支援技術を選択した人の前回調査からの割合の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

この設問への年齢別の回答状況は以下の通りです。

パソコンで主に利用している支援技術:年齢別
PC-Talker JAWS for Windows NVDA ナレーター Windows拡大鏡や配色の変更設定 macOS VoiceOver macOSのズーム機能や配色の変更設定 いずれも使用していない その他の読み上げまたは表示変更機能 合計
19歳以下 0
0.00%
0
0.00%
4
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
4
100.00%
20代 7
33.33%
1
4.76%
9
42.86%
0
0.00%
0
0.00%
3
14.29%
1
4.76%
0
0.00%
0
0.00%
21
100.00%
30代 7
31.82%
2
9.09%
11
50.00%
0
0.00%
1
4.55%
1
4.55%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
22
100.00%
40代 16
43.24%
7
18.92%
11
29.73%
0
0.00%
2
5.41%
0
0.00%
0
0.00%
1
2.70%
0
0.00%
37
100.00%
50代 44
67.69%
3
4.62%
13
20.00%
1
1.54%
1
1.54%
0
0.00%
2
3.08%
1
1.54%
0
0.00%
65
100.00%
60代 29
80.56%
0
0.00%
4
11.11%
0
0.00%
2
5.56%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
2.78%
36
100.00%
70代 20
95.24%
0
0.00%
1
4.76%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
21
100.00%
80歳以上 2
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
2
100.00%
答えたくない 1
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
100.00%
合計 126
60.29%
13
6.22%
53
25.36%
1
0.48%
6
2.87%
4
1.91%
3
1.44%
2
0.96%
1
0.48%
209
100.00%

積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンで主に利用している支援技術(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:年齢別のパソコンで主に利用している支援技術(回答割合)

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

パソコンで主に利用している支援技術:全盲・ロービジョン
PC-Talker JAWS for Windows NVDA ナレーター Windows拡大鏡や配色の変更設定 macOS VoiceOver macOSのズーム機能や配色の変更設定 いずれも使用していない その他の読み上げまたは表示変更機能 合計
全盲 103
66.03%
12
7.69%
39
25.00%
0
0.00%
0
0.00%
2
1.28%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
156
100.00%
ロービジョン 23
43.40%
1
1.89%
14
26.42%
1
1.89%
6
11.32%
2
3.77%
3
5.66%
2
3.77%
1
1.89%
53
100.00%
合計 126
60.29%
13
6.22%
53
25.36%
1
0.48%
6
2.87%
4
1.91%
3
1.44%
2
0.96%
1
0.48%
209
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンで主に利用している支援技術(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンで主に利用している支援技術(回答割合)

パソコンで主に利用している支援技術を利用している理由(設問D-4)

設問D-3で「いずれも使用していない」以外を選択した207名に、その支援技術を利用している理由を選択肢の中から1つだけ回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで主に利用している支援技術の選択理由
理由 回答者数 割合
使い慣れているから 113 54.59%
必要な機能があるから 70 33.82%
価格が適切だから 10 4.83%
必要なサポートを受けられるから 11 5.31%
当てはまるものはない 1 0.48%
その他 2 0.97%
合計 207 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンで主に利用している支援技術の選択理由

設問D-3で選択された支援技術別の、この設問への回答状況は以下の通りです。

パソコンで主に利用している支援技術の選択理由:支援技術別
使い慣れているから 必要な機能があるから 価格が適切だから 必要なサポートを受けられるから 当てはまるものはない その他 合計
PC-Talker 85
67.46%
25
19.84%
3
2.38%
11
8.73%
1
0.79%
1
0.79%
126
100.00%
JAWS for Windows 4
30.77%
9
69.23%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
13
100.00%
NVDA 17
32.08%
29
54.72%
6
11.32%
0
0.00%
0
0.00%
1
1.89%
53
100.00%
ナレーター 1
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
100.00%
Windows拡大鏡や配色の変更設定 1
16.67%
4
66.67%
1
16.67%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
6
100.00%
macOS VoiceOver 3
75.00%
1
25.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
4
100.00%
macOSのズーム機能や配色の変更設定 2
66.67%
1
33.33%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
3
100.00%
その他の読み上げまたは表示変更機能 0
0.00%
1
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
100.00%
合計 113
54.59%
70
33.82%
10
4.83%
11
5.31%
1
0.48%
2
0.97%
207
100.00%

積み上げ横棒グラフ:パソコンで主に利用している支援技術別の選択理由(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンで主に利用している支援技術別の選択理由(回答割合)

パソコン向け支援技術で特に重視している機能(任意回答、自由記述、設問D-5)

設問D-4で「必要な機能があるから」を選択した70名に、特に重視している機能を自由記述方式で聞きました。

67名から有効な回答がありました。 67名のうち34名は複数の項目を挙げていました。

回答の内容を分析し、分類した結果は以下の通りです。 なお、割合の表示は、回答者数67名を100パーセントとしています。

パソコン向け支援技術で特に重視している機能
機能 回答者数 割合
使用したいアプリケーションへの対応 24 35.82%
Webブラウザーや各種Webサービスの使いやすさ 19 28.36%
読み上げ音声の品質 13 19.40%
高いカスタマイズ性 7 10.45%
対応しているアプリケーションの多さ 6 8.96%
動作の軽さ 5 7.46%
読み上げ音声に関する多様な設定 4 5.97%
点字表示機能 4 5.97%
OSや主要アプリケーションの更新への対応の早さ 2 2.99%
点字入力機能 2 2.99%
拡大表示機能 2 2.99%
ロービジョン向け表示変更機能 2 2.99%
(ロービジョン向け支援技術に搭載されている)音声読み上げ機能 1 1.49%
その他 11 16.42%

横棒グラフ:パソコン向け支援技術で特に重視している機能

使用したいアプリケーションとして、8名(11.94パーセント)がMicrosoft Office製品を、4名(5.97パーセント)が高知システム開発社製のアプリケーションを挙げていました。

Webブラウザーや各種Webサービスの使いやすさとして、4名(5.97パーセント)が、具体的なサービスとしてGoogleが提供する各種サービスを挙げていました。

2名(2.99パーセント)が漢点字に、1名(1.49パーセント)が6点漢字にそれぞれ明示的に言及していました。

回答者数が5名以上いた項目について、主に利用している支援技術としてWindows向けのスクリーン・リーダーを挙げている59名の回答を調べました。

パソコン向け支援技術で特に重視している機能:主に利用している支援技術別
使用したいアプリケーションへの対応 Webブラウザーや各種Webサービスの使いやすさ 読み上げ音声の品質 高いカスタマイズ性 対応しているアプリケーションの多さ 動作の軽さ
PC-Talker 9
15.25%
2
3.39%
11
18.64%
0
0.00%
0
0.00%
1
1.69%
JAWS for Windows 6
10.17%
2
3.39%
2
3.39%
2
3.39%
1
1.69%
0
0.00%
NVDA 9
15.25%
15
25.42%
0
0.00%
5
8.47%
5
8.47%
3
5.08%

積み上げ横棒グラフ:主に利用している支援技術別のパソコン向け支援技術で特に重視している機能(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:主に利用している支援技術別のパソコン向け支援技術で特に重視している機能(回答割合)

パソコンで主に利用している支援技術の満足度(設問D-6)

設問D-3で選択した支援技術について、どの程度満足しているか、1を「非常に不満」、5を「非常に満足」とする5段階の評価を聞きました。 設問D-3で選択した支援技術ごとの満足度の平均値は以下の通りです。

主に使用している支援技術ごとの満足度の平均
主に利用している支援技術 満足度の平均
PC-Talker 3.85
JAWS for Windows 3.77
NVDA 4.26
ナレーター 3.00
Windows拡大鏡や配色の変更設定 3.83
macOS VoiceOver 3.00
macOSのズーム機能や配色の変更設定 4.00
その他の読み上げまたは表示変更機能 4.00

横棒グラフ:主に使用している支援技術ごとの満足度の平均

パソコンでの点字ディスプレイ利用状況(設問D-7)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名の、パソコン利用時の点字ディスプレイの利用状況は以下の通りです。

パソコンでの点字ディスプレイ利用状況
回答 回答者数 割合
音声のみを使い、点字は使わない 132 63.16%
主に音声を使い、時々点字も使う 47 22.49%
音声と点字を同じ程度使う 18 8.61%
主に点字を使い、時々音声も使う 2 0.96%
点字のみを使い、音声は使わない 0 0.00%
音声も点字も使わない 10 4.78%
合計 209 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンでの点字ディスプレイ利用状況

参考:前回調査結果と比較すると、「音声のみを使い、点字は使わない」が6.75ポイント減少し、「主に音声を使い、時々点字も使う」が3.51ポイント、「音声と点字を同じ程度使う」が3.52ポイントそれぞれ増加しています。

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

パソコンでの点字ディスプレイ利用状況:全盲・ロービジョン
音声のみを使い、点字は使わない 主に音声を使い、時々点字も使う 音声と点字を同じ程度使う 主に点字を使い、時々音声も使う 音声も点字も使わない 合計
全盲 97
62.18%
41
26.28%
16
10.26%
2
1.28%
0
0.00%
156
100.00%
ロービジョン 35
66.04%
6
11.32%
2
3.77%
0
0.00%
10
18.87%
53
100.00%
合計 132
63.16%
47
22.49%
18
8.61%
2
0.96%
10
4.78%
209
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンでの点字ディスプレイ利用状況(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のパソコンでの点字ディスプレイ利用状況(回答割合)

上記から、パソコンでの点字ディスプレイの利用率をまとめました。

パソコンでの点字ディスプレイ利用率
利用している 利用していない
全盲 59
37.82%
97
62.18%
ロービジョン 8
15.09%
45
84.91%
全体 67
32.06%
142
67.94%

積み上げ横棒グラフ:パソコンでの点字ディスプレイ利用率(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:パソコンでの点字ディスプレイ利用率(回答割合)

参考:前回調査結果と比較すると、全盲で5.54ポイント、ロービジョンで6.47ポイント、全体で6.13ポイント利用率が増加しています。

パソコンで利用している点字ディスプレイ製品(設問D-8)

66名から有効な回答がありました。記述内容から利用製品を簡単に分類し、まとめました。 11名(15.28パーセント)は複数の製品を挙げており、以下の結果では割合の合計は100パーセントになっていません。

パソコンで利用している点字ディスプレイ製品
製品 利用者数 割合
ブレイルメモシリーズの製品 47 71.21%
Next Touch 40 7 10.61%
ブレイルセンスシリーズの製品 11 16.67%
Focusシリーズの製品 3 4.55%
Seikaシリーズの製品 3 4.55%
その他 1 1.52%

横棒グラフ:パソコンで利用している点字ディスプレイ製品

パソコンで利用しているWebブラウザー(複数選択、設問D-9)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名に、選択肢の中から、パソコンで利用することがあるWebブラウザーをすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで利用しているWebブラウザー(複数選択)
ブラウザー 回答者数 割合
NetReader 103 49.28%
Internet Explorer 7 3.35%
Microsoft Edge 112 53.59%
Mozilla Firefox 34 16.27%
Google Chrome 143 68.42%
macOS Safari 19 9.09%
パソコンでWebを閲覧しない 1 0.48%
その他 2 0.96%

横棒グラフ:パソコンで利用しているWebブラウザー

「その他」としてはBraveが挙げられていました。

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

パソコンで利用しているメーラー(複数選択、設問D-10)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名に、選択肢の中から、パソコンでメールの読み書きをする際に利用することがあるものをすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで利用しているメーラー(複数選択)
メーラー 回答者数 割合
MyMail 90 43.06%
Windows標準の「メール」 13 6.22%
Microsoft Outlook 66 31.58%
Mozilla Thunderbird 32 15.31%
MMメール 25 11.96%
VoicePopper 9 4.31%
Webブラウザー(Gmail、Yahoo! メールなど) 54 25.84%
macOS標準の「メール」 11 5.26%
パソコンでメールの読み書きをしない 5 2.39%
その他 9 4.31%

横棒グラフ:パソコンで利用しているメーラー

「その他」の回答として、以下のメーラーを複数の人が挙げていました。

参考:前回調査結果と比較すると、MyMailが6.01ポイント減少し、MMメールが3.17ポイント増加しました。これら以外のメーラーを選択した人の前回調査からの割合の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

パソコンで利用しているテキスト・エディター(複数選択、設問D-11)

設問B-4でパソコンを使うと回答した209名に、選択肢の中から、パソコンで利用することがあるテキスト・エディターをすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

パソコンで利用しているテキスト・エディター
エディター 回答者数 割合
MyEdit 110 52.63%
Windowsのメモ帳 131 62.68%
macOSのテキストエディット 15 7.18%
Visual Studio Code 18 8.61%
Notepad++ 21 10.05%
MMエディタ 6 2.87%
秀丸エディタ 6 2.87%
TeraPad 3 1.44%
サクラエディタ 1 0.48%
パソコンでテキスト・ファイルの編集をしない 4 1.91%
その他 25 11.96%

横棒グラフ:パソコンで利用しているテキスト・エディター

「その他」として、以下のテキスト・エディターを2名以上が挙げていました。

参考:前回調査結果と比較すると、MyEditが9.87ポイント、Windowsのメモ帳が3.06ポイントそれぞれ減少し、macOSのテキストエディットが3.47ポイント、Visual Studio Codeが3.52ポイント、Notepad++が7.27ポイントそれぞれ増加しています。その他のテキスト・エディターを選択した人の前回調査からの割合の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

スマートフォンの利用

利用しているスマートフォンの種類(複数選択、設問M-1)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した210名に、選択肢の中から、利用しているスマートフォンの種類をすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

利用しているスマートフォン(複数選択)
回答 回答者数 割合
iPhone 193 91.90%
iPad 60 28.57%
Android搭載スマートフォン 45 21.43%
Android搭載タブレット 11 5.24%
らくらくスマートフォン 7 3.33%
その他 2 0.95%

横棒グラフ:利用しているスマートフォン

「その他」として、らくらくホンF-01Mが挙げられていました。また、他にもAndroid搭載の機器が何種類か挙げられていましたが、スマートフォンまたはタブレットに該当しないものは集計から除外しました。iPod TouchはiPhoneとして集計しました。

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

利用しているスマートフォン:全盲・ロービジョン
iPhone iPad Android搭載スマートフォン Android搭載タブレット らくらくスマートフォン その他
全盲 146
93.59%
27
17.31%
30
19.23%
6
3.85%
7
4.49%
2
1.28%
ロービジョン 47
87.04%
33
61.11%
15
27.78%
5
9.26%
0
0.00%
0
0.00%
全体 193
91.90%
60
28.57%
45
21.43%
11
5.24%
7
3.33%
2
0.95%

横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の利用しているスマートフォン(回答者数)

横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の利用しているスマートフォン(回答割合)

スマートフォンの利用プラットフォーム

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した210名について、設問M-1の回答から推測される、スマートフォンでの利用プラットフォームは以下の通りです。 なお、本調査ではiOSとiPadOSを合わせてiOSとして集計しています。

スマートフォンの利用プラットフォーム
利用プラットフォーム 回答者数 割合
iOSのみ 153 72.86%
Androidのみ 7 3.33%
らくらくスマートフォンのみ 2 0.95%
その他のプラットフォームのみ 1 0.48%
iOSとAndroid 41 19.52%
iOSとらくらくスマートフォン 4 1.90%
iOSとその他のプラットフォーム 1 0.48%
Androidとらくらくスマートフォン 1 0.48%
合計 210 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:スマートフォンの利用プラットフォーム

参考:前回調査結果と比較すると、iOSのみが3.45%ポイント減少しています。その他の組み合わせの割合は、前回調査結果と比較して大きな変化はありませんでした。

回答者の年齢別の利用状況を調べました。

スマートフォンの利用プラットフォーム:年齢別
iOSのみ Androidのみ らくらくスマートフォンのみ その他のプラットフォームのみ iOSとAndroid iOSとらくらくスマートフォン iOSとその他のプラットフォーム Androidとらくらくスマートフォン 合計
19歳以下 3
75.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
25.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
4
100.00%
20代 16
72.73%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
6
27.27%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
22
100.00%
30代 17
68.00%
2
8.00%
2
8.00%
0
0.00%
4
16.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
25
100.00%
40代 24
61.54%
2
5.13%
0
0.00%
0
0.00%
10
25.64%
2
5.13%
0
0.00%
1
2.56%
39
100.00%
50代 46
75.41%
1
1.64%
0
0.00%
1
1.64%
12
19.67%
1
1.64%
0
0.00%
0
0.00%
61
100.00%
60代 27
75.00%
2
5.56%
0
0.00%
0
0.00%
6
16.67%
0
0.00%
1
2.78%
0
0.00%
36
100.00%
70代 17
85.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
2
10.00%
1
5.00%
0
0.00%
0
0.00%
20
100.00%
80歳以上 2
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
2
100.00%
答えたくない 1
100.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
1
100.00%
合計 153
72.86%
7
3.33%
2
0.95%
1
0.48%
41
19.52%
4
1.90%
1
0.48%
1
0.48%
210
100.00%

積み上げ横棒グラフ:年齢別のスマートフォンの利用プラットフォーム(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:年齢別のスマートフォンの利用プラットフォーム(回答割合)

回答者の全盲・ロービジョン別の利用状況を調べました。

スマートフォンの利用プラットフォーム:全盲・ロービジョン
iOSのみ Androidのみ らくらくスマートフォンのみ その他のプラットフォームのみ iOSとAndroid iOSとらくらくスマートフォン iOSとその他のプラットフォーム Androidとらくらくスマートフォン 合計
全盲 116
74.36%
4
2.56%
2
1.28%
1
0.64%
27
17.31%
4
2.56%
1
0.64%
1
0.64%
156
100.00%
ロービジョン 37
68.52%
3
5.56%
0
0.00%
0
0.00%
14
25.93%
0
0.00%
0
0.00%
0
0.00%
54
100.00%
合計 153
72.86%
7
3.33%
2
0.95%
1
0.48%
41
19.52%
4
1.90%
1
0.48%
1
0.48%
210
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のスマートフォンの利用プラットフォーム(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のスマートフォンの利用プラットフォーム(回答割合)

上記からiOSとAndroidの利用者数をまとめました。

iOSとAndroidの利用者数
iOS Android
全盲 148
94.87%
32
20.51%
ロービジョン 51
94.44%
17
31.48%
全体 199
94.76%
49
23.33%

横棒グラフ:iOSとAndroidの利用者数(回答者数)

横棒グラフ:iOSとAndroidの利用者数(回答割合)

参考:前回調査結果と比較して、全盲のAndroidユーザーが3.52ポイント増加しています。その他のユーザー数の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

スマートフォンで使う支援技術(複数選択、設問M-2)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した210名に、選択肢の中から、スマートフォンで使うことがある支援技術をすべて回答してもらった結果は以下の通りです。

スマートフォンで使う支援技術(複数選択)
支援技術 回答者数 割合
iOS VoiceOver 191 90.95%
iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定) 35 16.67%
TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー 39 18.57%
Androidの拡大機能や配色の変更設定 11 5.24%
らくらくスマートフォンの読み上げ機能 7 3.33%
いずれも使用していない 0 0.00%
その他の読み上げまたは表示変更機能 6 2.86%

横棒グラフ:スマートフォンで使う支援技術

参考:前回調査結果と比較すると、TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダーが3.41ポイント増加しました。これら以外の支援技術を選択した人の前回調査からの割合の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

ロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況

設問B-4でスマートフォンを使うと回答したロービジョンの回答者54名について、iOSおよびAndroidでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況を調べました。

スマートフォンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況
スクリーン・リーダーのみ利用 ロービジョン向け支援技術のみ利用 スクリーン・リーダーとロービジョン向け支援技術の併用 いずれも利用していない 合計
iOS 14
27.45%
5
9.80%
30
58.82%
2
3.92%
51
100.00%
Android 3
17.65%
6
35.29%
5
29.41%
3
17.65%
17
100.00%

積み上げ横棒グラフ:スマートフォンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:スマートフォンでのロービジョン向け支援技術とスクリーン・リーダーの併用状況(回答割合)

スマートフォンで主に利用している支援技術(単一選択、設問M-3)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した210名に、選択肢の中から、スマートフォンで主に使う支援技術を1つだけ回答してもらった結果は以下の通りです。

スマートフォンで主に利用している支援技術
支援技術 回答者数 割合
iOS VoiceOver 173 82.38%
iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定) 13 6.19%
TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー 9 4.29%
Androidの拡大機能や配色の変更設定 6 2.86%
らくらくスマートフォンの読み上げ機能 6 2.86%
いずれも使用していない 0 0.00%
その他の読み上げまたは表示変更機能 3 1.43%
合計 210 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:スマートフォンで主に利用している支援技術

参考:前回調査から目立った変化は見られませんでした。

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

スマートフォンで主に利用している支援技術:全盲・ロービジョン
iOS VoiceOver iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定) TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー Androidの拡大機能や配色の変更設定 らくらくスマートフォンの読み上げ機能 その他の読み上げまたは表示変更機能 合計
全盲 142
91.03%
0
0.00%
6
3.85%
0
0.00%
6
3.85%
2
1.28%
156
100.00%
ロービジョン 31
57.41%
13
24.07%
3
5.56%
6
11.11%
0
0.00%
1
1.85%
54
100.00%
合計 173
82.38%
13
6.19%
9
4.29%
6
2.86%
6
2.86%
3
1.43%
210
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のスマートフォンで主に利用している支援技術(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のスマートフォンで主に利用している支援技術(回答割合)

スマートフォン主に利用している支援技術の満足度(設問M-4)

設問M-3で選択した支援技術について、どの程度満足しているか、1を「非常に不満」、5を「非常に満足」とする5段階の評価を聞きました。 設問M-3で選択した支援技術ごとの満足度の平均値は以下の通りです。

主に使用している支援技術ごとの満足度の平均
主に利用している支援技術 満足度の平均
iOS VoiceOver 3.94
iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定) 3.62
TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー 3.56
Androidの拡大機能や配色の変更設定 3.83
らくらくスマートフォンの読み上げ機能 3.00
その他の読み上げまたは表示変更機能 3.00

横棒グラフ:主に使用している支援技術ごとの満足度の平均

スマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況(設問M-5)

設問B-4でスマートフォンを使うと回答した210名の、スマートフォン利用時の点字ディスプレイの利用状況は以下の通りでした。

スマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況
回答 回答者数 割合
音声のみを使い、点字は使わない 166 79.05%
主に音声を使い、時々点字も使う 28 13.33%
音声と点字を同じ程度使う 5 2.38%
主に点字を使い、時々音声も使う 1 0.48%
点字のみを使い、音声は使わない 0 0.00%
音声も点字も使わない 10 4.76%
合計 210 100.00%

100パーセント積み上げ横棒グラフ:スマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況

参考:前回調査結果と比較すると、音声のみを使い、点字は使わないが5.31ポイント、音声も点字も使わないが3.29ポイントそれぞれ減少し、主に音声を使い、時々点字も使うが8.12ポイント増加しました。その他の回答の変化は、いずれも3ポイント以内でした。

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

スマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況:全盲・ロービジョン
音声のみを使い、点字は使わない 主に音声を使い、時々点字も使う 音声と点字を同じ程度使う 主に点字を使い、時々音声も使う 音声も点字も使わない 合計
全盲 125
80.13%
27
17.31%
3
1.92%
1
0.64%
0
0.00%
156
100.00%
ロービジョン 41
75.93%
1
1.85%
2
3.70%
0
0.00%
10
18.52%
54
100.00%
合計 166
79.05%
28
13.33%
5
2.38%
1
0.48%
10
4.76%
210
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のスマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別のスマートフォンでの点字ディスプレイ利用状況(回答割合)

上記から、スマートフォンでの点字ディスプレイの利用率をまとめました。

スマートフォンでの点字ディスプレイ利用率
利用している 利用していない 合計
全盲 31
19.87%
125
80.13%
156
100.00%
ロービジョン 3
5.56%
51
94.44%
54
100.00%
全体 34
16.19%
176
83.81%
210
100.00%

積み上げ横棒グラフ:スマートフォンでの点字ディスプレイ利用率(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:スマートフォンでの点字ディスプレイ利用率(回答割合)

参考:前回調査結果と比較すると、全盲で10.07ポイント、ロービジョンで3.84ポイント、全体で8.61ポイント利用率が増加しています。

スマートフォンで利用している点字ディスプレイ製品(設問M-6)

35名から有効な回答がありました。記述内容から利用製品を簡単に分類し、まとめました。 3名(8.11パーセント)は複数の製品を挙げており、以下の結果では割合の合計は100パーセントになっていません。

スマートフォンで利用している点字ディスプレイ製品
製品 利用者数 割合
ブレイルメモシリーズの製品 20 57.14%
ブレイルセンスシリーズの製品 10 28.57%
Focusシリーズの製品 2 5.71%
Seikaシリーズの製品 1 2.86%
Orbit Research社製品 1 2.86%
その他 1 2.86%

横棒グラフ:スマートフォンで利用している点字ディスプレイ製品

文字認識、画像認識の利用

文字認識、画像認識機能の利用頻度(単一選択、任意回答、設問R-1)

印刷物や写真、画像ファイルなどの内容を確認するために、認識機能を使うことがあるかどうか、また利用する場合の頻度を尋ねました。 218名から回答がありました。

認識機能の利用頻度
利用頻度 回答者数 割合
ほぼ毎日利用する 70 32.11%
週に数回程度利用する 75 34.40%
月に数回程度利用する 42 19.27%
月に1回程度利用する 5 2.29%
月1回未満利用する 13 5.96%
利用することはない 13 5.96%
合計 218 100.00%

横棒グラフ:認識機能の利用頻度

参考:前回調査で、「印刷物などを対象とした文字認識」をパソコンの用途として選択した人は32.56パーセント、スマートフォンの用途として選択した人は74.76パーセントでした。

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

認識機能の利用頻度:全盲・ロービジョン
ほぼ毎日利用する 週に数回程度利用する 月に数回程度利用する 月に1回程度利用する 月1回未満利用する 利用することはない 合計
全盲 50
30.49%
58
35.37%
32
19.51%
4
2.44%
11
6.71%
9
5.49%
164
100.00%
ロービジョン 20
37.04%
17
31.48%
10
18.52%
1
1.85%
2
3.70%
4
7.41%
54
100.00%
全体 70
32.11%
75
34.40%
42
19.27%
5
2.29%
13
5.96%
13
5.96%
218
100.00%

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の認識機能の利用頻度(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の認識機能の利用頻度(回答割合)

認識機能を使って確認するもの(複数選択、任意回答、設問R-2)

認識機能を使って確認することがあるものを、選択肢の中から複数回答で選択してもらいました。 209名から回答を得ました。

認識対象(複数回答)
認識対象 回答者数 割合
食品などの製品パッケージに記載されている情報 139 66.51%
SNSやWebサイトに掲載されている画像 87 41.63%
文字情報が含まれている画像ファイル 126 60.29%
書籍 60 28.71%
新聞 17 8.13%
その他の印刷物全般 139 66.51%
郵便物の差出人 119 56.94%
パソコンやスマートフォンなど、電子機器の画面表示 96 45.93%
看板や掲示物 48 22.97%
飲食店のメニュー 36 17.22%
自分で撮影した写真 79 37.80%
他人から受け取ったものなど、自分で撮影しなかった写真 79 37.80%
その他 4 1.91%
合計回答者数 209 100.00%

横棒グラフ:認識対象(複数回答)

「その他」の回答としては、以下のようなものが挙げられていました。

  • 服や雑貨の状態
  • テレビ画面
  • 景色
  • 信号機の状態

この設問への全盲、ロービジョンの回答者の回答状況は以下の通りです。

認識対象:全盲・ロービジョン
全盲 ロービジョン 合計
食品などの製品パッケージに記載されている情報 109
68.99%
30
58.82%
139
66.51%
SNSやWebサイトに掲載されている画像 65
41.14%
22
43.14%
87
41.63%
文字情報が含まれている画像ファイル 95
60.13%
31
60.78%
126
60.29%
書籍 41
25.95%
19
37.25%
60
28.71%
新聞 7
4.43%
10
19.61%
17
8.13%
その他の印刷物全般 110
69.62%
29
56.86%
139
66.51%
郵便物の差出人 99
62.66%
20
39.22%
119
56.94%
パソコンやスマートフォンなど、電子機器の画面表示 75
47.47%
21
41.18%
96
45.93%
看板や掲示物 37
23.42%
11
21.57%
48
22.97%
飲食店のメニュー 20
12.66%
16
31.37%
36
17.22%
自分で撮影した写真 64
40.51%
15
29.41%
79
37.80%
他人から受け取ったものなど、自分で撮影しなかった写真 66
41.77%
13
25.49%
79
37.80%
その他 4
2.53%
0
0.00%
4
1.91%
合計回答者数 158
51
209

積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の認識対象(回答者数)

100パーセント積み上げ横棒グラフ:全盲・ロービジョンの別の認識対象(回答割合)

認識機能を用いる際に利用することがあるハードウェア(複数選択、任意回答、設問R-3)

文字認識、画像認識機能に用いることがあるハードウェアを、選択肢の中から複数回答で選択してもらいました。 208名から回答を得ました。

認識に用いるハードウェア(複数回答)
ハードウェア 回答者数 割合
パソコン 98 47.12%
スマートフォンやタブレット 191 91.83%
音声読書機 33 15.87%
めがね型の機器などのウェアラブル・ディバイス 17 8.17%
その他 3 1.44%

横棒グラフ:認識に用いるハードウェア(複数回答)

「その他」の回答としては、拡大読書機、センスプレーヤーが挙げられていました。

文字認識や画像認識に現在利用しているソフトウェアやハードウェア(任意回答、設問R-4)

191名から有効な回答がありました。 141名(73.82パーセント)が、2つ以上の製品を挙げていました。 記述内容から利用製品を簡単に分類し、まとめました。 5パーセント以上の人が挙げた製品を以下に示します。

現在文字や画像の認識に利用している製品
製品 回答者数 割合
Seeing AI 122 63.87%
Envision AI 106 55.50%
Be My Eyes 98 51.31%
MyRead 34 17.80%
Sullivan+ 33 17.28%
ChatGPT 18 9.42%
iOS搭載の認識機能 15 7.85%
スクリーン・リーダー搭載の認識機能 15 7.85%
よむべえシリーズの製品 15 7.85%

横棒グラフ:現在文字や画像の認識に利用している製品

挙げられた製品について、以下の観点で分類し、それぞれ何名が挙げていたかを調べました:

  • 視覚障害者向けに開発された製品
  • パソコンで利用できる(する)製品
  • スマートフォンで利用できる(する)製品
  • パソコン、スマートフォンで利用する製品以外の製品
現在利用している認識製品の特徴ごとの利用者数
回答者数 割合
視覚障害者向け製品 179 93.72%
パソコン向け製品 74 38.74%
スマートフォン向け 164 85.86%
その他の製品 30 15.71%

横棒グラフ:現在利用している認識製品の特徴ごとの利用者数

文字認識や画像認識に現在利用している製品の満足度(任意回答、設問R-5)

現在文字認識や画像認識に利用している製品について、どの程度満足しているか、1を「非常に不満」、5を「非常に満足」とする5段階の評価を聞きました。 206名から有効な回答がありました。 評価の平均は3.48で、回答の分布は以下の通りでした。

現在利用している認識製品の満足度
評価 回答者数 割合
1 3 1.46%
2 17 8.25%
3 80 38.83%
4 90 43.69%
5 16 7.77%
合計 206 100.00%

積み上げ横棒グラフ:現在利用している認識製品の満足度

文字認識や画像認識に利用している製品の不満点(複数選択、任意回答、設問R-6)

現在文字認識や画像認識に利用している製品の不満点を、選択肢の中からすべて回答してもらった結果は以下の通りです。 208名から回答がありました。

現在利用している認識製品の不満点
不満点 回答者数 割合
認識に時間がかかる 57 27.40%
認識したい部分をカメラに納めるのが難しい 117 56.25%
書類の方向を特定できない 51 24.52%
文字認識精度が低い 71 34.13%
画像の認識精度が低い 47 22.60%
複雑なレイアウトの文章を読むのが難しい 151 72.60%
価格が高い 23 11.06%
通信データ容量が心配 21 10.10%
当てはまるものは無い 9 4.33%
その他 18 8.65%

横棒グラフ:現在利用している認識製品の不満点

「その他」の回答としては、以下のようなものが挙げられていました。

  • 音声読み上げが不正確
  • 製品の更新情報の入手が困難
  • 数表の認識精度が低い
  • 製品の使用法などの情報が不足している
  • 縦書き文書の認識が難しい
  • 手書き文字の認識が難しい
  • バッテリー消費が激しい
  • クラウド・ベースの製品では、機密性を気にする必要がある
  • AIベースの製品では、ハルシネーションが発生することがある
  • 認識できていない箇所があってもその事実に気づけない
  • インターネット接続がないと利用できない製品がある
  • 製品ごとの特徴を理解していないと、目的に応じた使い分けができない
  • 認識結果のテキストの一部分をコピーすることが難しい

文字認識や画像認識に過去に利用したことがあるソフトウェアやハードウェア(任意回答、設問R-7)

85名から有効な回答がありました。 記述内容から利用製品を簡単に分類し、まとめました。 5パーセント以上の人が挙げた製品を以下に示します。

過去に利用したことがある認識製品
製品 回答者数 割合
よむべえシリーズの製品 18 21.18%
E.Typist 16 18.82%
MyRead 16 18.82%
Seeing AI 11 12.94%
Envision AI 9 10.59%
iよむべえ 8 9.41%
よみとも 8 9.41%
ヨメール 7 8.24%
OCR Pro 5 5.88%

横棒グラフ:過去に利用したことがある認識製品

挙げられた製品について、以下の観点で分類し、それぞれ何名が挙げていたかを調べました:

  • 視覚障害者向けに開発された製品
  • パソコンで利用できる(する)製品
  • スマートフォンで利用できる(する)製品
  • パソコン、スマートフォンで利用する製品以外の製品
過去に利用したことがある認識製品の特徴ごとの利用者数
回答者数 割合
視覚障害者向け製品 73 85.88%
パソコン向け製品 62 72.94%
スマートフォン向け 41 48.24%
その他の製品 7 8.24%

横棒グラフ:過去に利用したことがある認識製品の特徴ごとの利用者数

参考:上記の結果と、前述の「現在利用している認識製品の特徴ごとの利用者数」の回答者数の割合の比較を以下に示します。

過去に利用したことがある認識製品と現在利用している認識製品の特徴ごとの利用者数の比較
過去 現在
視覚障害者向け製品 85.88% 98.43%
パソコン向け製品 72.94% 70.68%
スマートフォン向け 48.24% 90.58%
その他の製品 8.24% 15.71%

グループ横棒グラフ:過去に利用したことがある認識製品と現在利用している認識製品の特徴ごとの利用者数の比較

謝辞

本調査の実施に当たっては、本報告書の冒頭に記載した各種媒体で回答の募集をさせていただきました。また、他の媒体で本調査についてご紹介くださった方もいらっしゃいました。

また、この報告書に掲載しているグラフは、伊原 力也氏が作成してくださいました。

ご協力くださったすべての方に謝意を表します。

参考:設問一覧

以下に設問の一覧を示します。

【メール・アドレス】(必須)

まず貴方のメール・アドレスをご記入ください。

基本情報

基本的な情報を伺います。(設問B-1~B-4、全4問)

まず貴方ご自身について伺います。

【設問B-1】(必須)

貴方の年齢について、以下から当てはまるものを1つお選びください。

  • 19歳以下
  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代
  • 60代
  • 70代
  • 80歳以上
  • 答えたくない

【設問B-2】(必須)

貴方の状況について、当てはまるものをすべてお選びください。

  • 視覚障害がある、または見ることに困難がある
  • 聴覚障害がある、または聴くことに困難がある
  • 当てはまるものはない

【設問B-3】(必須)

パソコンやスマートフォンの画面表示内容を、目で見て確認することはありますか。

  • 見て確認することがある
  • 見て確認することはない

IT機器の使い方

続いて貴方のIT機器の使い方について伺います。

この調査で「パソコン」とはWindows搭載のPCやタブレット、macOS搭載のPC、Chrome OSやLinuxなどその他のOSを搭載したPCを差します。

また、「スマートフォン」とは、iPhoneやAndroid搭載スマートフォン、らくらくスマートフォンに加えて、iPadなどのタブレット、iPod Touchなどの携帯電話機能がない端末も含みます。

【設問B-4】(必須)

貴方のIT機器の使い方に一番近いものを、以下から1つお選びください。

  • パソコンを使い、スマートフォンは使わない
  • 主にパソコンを使い、時々スマートフォンを使う
  • パソコンとスマートフォンを同じ程度よく使う
  • 主にスマートフォンを使い、時々パソコンを使う
  • スマートフォンを使い、パソコンは使わない

パソコンの利用について

ここでは、パソコンの利用について伺います。(設問D-1~D-11、全11問)

【設問B-4】で「スマートフォンを使い、パソコンは使わない」を選択した場合は、【設問M-1】にお進みください。

【設問D-1】(必須)

以下に挙げるものの中で、使うことがあるものをすべてお選びください。

  • Windows搭載パソコン・タブレット
  • macOS搭載パソコン
  • Chrome OS搭載パソコン・タブレット
  • その他のOS搭載のパソコン(具体的にお書きください)

【設問D-2】(必須)

以下に挙げるものの中で、パソコンを使う際に使うことがあるものをすべてお選びください。

  • PC-Talker
  • JAWS for Windows
  • NVDA
  • ナレーター
  • ZoomText
  • Windows拡大鏡や配色の変更設定
  • macOS VoiceOver
  • macOSのズーム機能や配色の変更設定
  • ChromeVox
  • いずれも利用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問D-3】(必須)

前問(設問D-2)で選ばれたものの中で、パソコンを使う際、主に利用しているものを以下から1つお選びください。

  • PC-Talker
  • JAWS for Windows
  • NVDA
  • ナレーター
  • ZoomText
  • Windows拡大鏡や配色の変更設定
  • macOS VoiceOver
  • macOSのズーム機能や配色の変更設定
  • ChromeVox
  • いずれも利用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問D-4】(必須)

前問(設問D-3)で選ばれたものについて、利用している主な理由を以下から1つお選びください。

  • 使い慣れているから
  • 必要な機能があるから
  • 価格が適切だから
  • 必要なサポートを受けられるから
  • 当てはまるものはない
  • その他(具体的にお書きください)

【設問D-5】

前問(設問D-4)で「必要な機能があるから」を選ばれた方に伺います。具体的に、どのような機能を重視しているかお書きください。

例:音声の品質、拡大表示の見やすさ、配色の切り替えやすさ、Microsoft Officeが使いやすい、仕事で使うアプリに対応している、Webの使いやすさ、点字入力ができる、MyMailが使えるから、など

【設問D-6】(必須)

設問D-3で選ばれたものについて、どの程度満足していますか。非常に不満を1、非常に満足を5として、5段階で評価してください。

  • 非常に不満:1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5:非常に満足

【設問D-7】(必須)

パソコンを使うとき点字ディスプレイを使いますか。

  • 音声のみを使い、点字は使わない
  • 主に音声を使い、時々点字も使う
  • 音声と点字を同じ程度使う
  • 主に点字を使い、時々音声も使う
  • 点字のみを使い、音声は使わない
  • 音声も点字も使わない

【設問D-8】

パソコンと一緒に点字ディスプレイをお使いの方に伺います。主に使用している点字ディスプレイのメーカー名、製品名、型番など、お分かりになる範囲で教えてください。

【設問D-9】(必須)

パソコンでWebを閲覧するときに使うことがあるものをすべてお選びください。

  • NetReader
  • Internet Explorer
  • Microsoft Edge
  • Mozilla Firefox
  • Google Chrome
  • macOS Safari
  • パソコンでWebを閲覧しない
  • その他(具体的にお書きください)

【設問D-10】(必須)

パソコンでメールの読み書きをするときに使うことがあるものをすべてお選びください。

  • MyMail
  • Windows標準の「メール」
  • Microsoft Outlook
  • Mozilla Thunderbird
  • MMメール
  • VoicePopper
  • Webブラウザー(Gmail、Yahoo! メールなど)
  • macOS標準の「メール」
  • パソコンでメールの読み書きをしない
  • その他(具体的にお書きください)

【設問D-11】(必須)

パソコンでテキスト・ファイルの編集をするときに使うことがあるものをすべてお選びください。

  • MyEdit
  • Windowsのメモ帳
  • macOSのテキストエディット
  • Visual Studio Code
  • Notepad++
  • MMエディタ
  • 秀丸エディタ
  • TeraPad
  • サクラエディタ
  • パソコンでテキスト・ファイルの編集をしない
  • その他(具体的にお書きください)

スマートフォンの利用について

ここでは、スマートフォンの利用について伺います。なお、iPadのようなタブレット端末や、iPod Touchのような携帯電話の機能がない端末をお使いの場合もお答えください。(設問M-1~M-6、全6問)

【設問B-4】で「パソコンを使い、スマートフォンは使わない」を選択した場合は、【設問R-1】にお進みください。

【設問M-1】(必須)

以下に挙げるものの中で、利用することがあるものをすべてお選びください。

  • iPhone
  • iPad
  • Android搭載スマートフォン
  • Android搭載タブレット
  • らくらくスマートフォン
  • その他(具体的にお書きください)

【設問M-2】(必須)

以下に挙げるものの中で、スマートフォンを使う際に利用することがあるものをすべてお選びください。

  • iOS VoiceOver
  • iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定
  • TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー
  • Androidの拡大機能や配色の変更設定
  • らくらくスマートフォンの読み上げ機能
  • いずれも使用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問M-3】(必須)

前問(設問M-2)で選ばれたものの中で、スマートフォンを使用する際、主に利用しているものを以下から1つお選びください。

  • iOS VoiceOver
  • iOSのズーム機能(いわゆる3本指ズーム)や配色の変更設定
  • TalkBackなど、Androidのスクリーン・リーダー
  • Androidの拡大機能や配色の変更設定
  • らくらくスマートフォンの読み上げ機能
  • いずれも使用していない
  • その他の読み上げまたは表示変更機能(具体的にお書きください)

【設問M-4】(必須)

前問(設問M-3)で選ばれたものについて、どの程度満足していますか。非常に不満を1、非常に満足を5として、5段階で評価してください。

  • 非常に不満:1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5:非常に満足

【設問M-5】(必須)

スマートフォンを使うとき点字ディスプレイを使いますか。

  • 音声のみを使い、点字は使わない
  • 主に音声を使い、時々点字も使う
  • 音声と点字を同じ程度使う
  • 主に点字を使い、時々音声も使う
  • 点字のみを使い、音声は使わない
  • 音声も点字も使わない

【設問M-6】

スマートフォンと一緒に点字ディスプレイをお使いの方に伺います。主に使用している点字ディスプレイのメーカー名、製品名、型番など、お分かりになる範囲で教えてください。

文字認識、画像認識の利用について

ここでは、文字認識や画像認識機能の利用について伺います。(設問R-1~R-7、全7問、回答は任意)

【設問R-1】

印刷物や写真、画像ファイルなどの内容を確認するために、パソコンやスマートフォン、音声読書機などを用いることはありますか。以下から当てはまる者を1つお選びください。

  • ほぼ毎日利用する
  • 週に数回程度利用する
  • 月に数回程度利用する
  • 月に1回程度利用する
  • 月1回未満利用する
  • 利用することはない

【設問R-2】

以下に挙げるものの中で、文字認識、画像認識機能で確認することがあるものをすべてお選びください。

  • 食品などの製品パッケージに記載されている情報
  • SNSやWebサイトに掲載されている画像
  • 文字情報が含まれている画像ファイル
  • 書籍
  • 新聞
  • その他の印刷物全般
  • 郵便物の差出人
  • パソコンやスマートフォンなど、電子機器の画面表示
  • 看板や掲示物
  • 飲食店のメニュー
  • 自分で撮影した写真
  • 他人から受け取ったものなど、自分で撮影しなかった写真
  • その他(具体的にお書きください)

【設問R-3】

以下に挙げるものの中で、文字認識、画像認識機能に用いることがあるものをすべてお選びください。

  • パソコン
  • スマートフォンやタブレット
  • 音声読書機
  • めがね型の機器などのウェアラブル・ディバイス
  • その他(具体的にお書きください)

【設問R-4】

文字認識や画像認識に現在利用しているソフトウェアやハードウェアを具体的にお書きください。

例:読取革命、MyRead、快速よむべえ、Be My AI、Seeing AI、Envision AI、ChatGPT、エンジェルビジョン デスクトップリーダー、OrCam My Reader、など

【設問R-5】

文字認識や画像認識に現在利用している製品について、どの程度満足していますか。非常に不満を1、非常に満足を5として、5段階で評価してください。複数の製品を利用している場合は、最も頻繁に利用するものについてお答えください。

  • 非常に不満:1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5:非常に満足

【設問R-6】

文字認識や画像認識に現在利用している製品の不満な点について、以下から当てはまるものをすべてお選びください。

  • 認識に時間がかかる
  • 認識したい部分をカメラに納めるのが難しい
  • 書類の方向を特定できない
  • 文字認識精度が低い
  • 画像の認識精度が低い
  • 複雑なレイアウトの文章を読むのが難しい
  • 価格が高い
  • 通信データ容量が心配
  • 当てはまるものは無い
  • その他(具体的にお書きください)

【設問R-7】

文字認識や画像認識の目的で過去に利用したことがあるソフトウェアやハードウェアをお書きください。

今後のご連絡について

今後のご連絡について以下でご希望をお知らせください。(設問C-1~C3、全3問)

【設問C-1】(必須)

この調査の結果についてのお知らせを希望しますか。

  • 希望する
  • 希望しない

【設問C-2】(必須)

今後このような調査を実施する際にお知らせをお送りしてもよろしいですか。

  • 希望する
  • 希望しない

【設問C-3】(必須)

今後当団体の活動に関するお知らせをお送りしてもよろしいですか。

  • 希望する
  • 希望しない

この調査についてどこでお知りになりましたか

最後に、この調査についてどこでお知りになったか、よろしければ具体的にお書きください。

設問は以上です、ご協力ありがとうございました。